お金を貸してと言われたら、社会福祉協議会の生活福祉資金貸付事業を紹介しよう

「生活福祉資金貸付事業」

この制度、ご存じでしょうか。

もし周りの方で、生活に困窮している方がいたら、ぜひこの制度の存在を教えてあげてください。

また、「お金を貸してくれ」と言ってくるような友人、知人がいたら、貸すのではなく、この生活福祉資金貸付事業を紹介して、「社会福祉協議会に問い合わせしろよ」と伝えてしまいしょう。

私の場合、仕事柄この制度の存在を知っていましたが、意外と知られていないことに驚きました。

この「生活福祉資金貸付事業」は、本当にお金が必要な人にとっては、本当に有用な制度です。

条件として、

所得があまり多くない

日常生活にはそこまで困窮していないが、具体的な理由がありまとまった資金が必要

返済の見込みが立てられる

など複数の条件があり、かつ世帯の状況を社会福祉協議会に報告、相談する必要がある、

また民生委員の面接、定期的な訪問があるなど、けして気軽に借りられる物ではないですし、

手続きが1ヶ月程度かかる、債務整理中の人には利用できないなど、様々な条件があり、本当に困っている方にしか勧められるものではないですが、ともかく金利が破格です。

保証人有りの場合→無利子

保証人なし→年利1.5％

（東京都、平成30年現在の場合）

という、ありえない好条件で借り入れができます。

地域により制度は異なりますが、東京都の場合、以下のようにたくさんの種類の貸し付けがあります。

○出産　分娩入院経費および出産に伴って必要となる経費
○葬祭　葬祭に対し必要な経費

○住居の移転等に必要な経費

→上限50万円

○住宅の増改築、補修等に必要な経費

→上限250万円

○負傷又は疾病の療養に必要な経費

→上限170万

○生業を営むために必要な経費

→280万円　障がい者世帯460万

○その他日常生活上一時的に必要な経費

→50万

詳しくは、このパンフレットに書いてありますので、もしお知り合いの方でお金に困っている方から相談があれば、安易に貸すのではなく、ぜひこの制度の話を紹介してください。

また、他の都道府県でも、Googleで「社会福祉協議会　都道府県名　生活福祉資金貸付事業」と検索すれば、大抵制度の概要と問い合わせ窓口がわかります。

ぜひ、この制度がもっと周知されてほしいと思います。