国家資格 ITパスポート試験の合格体験記

ITパスポート

この記事では、ITパスポート試験に短期間で受かった合格体験記(今後のアクセスや反響によっては、勉強法なども書いていくかも)。

念のため、改めてITパスポート試験について復習しておきましょう。

ITパスポート試験は、2009年より始まった、比較的新しい資格試験です。

経済産業省が認定する国家試験ということで、一見難しいイメージもありますが、必ずしもそうではありません。「きちんと問題を解き、パソコンでの回答に慣れ、わからないところはテキストに戻る」という勉強を繰り返していけば、ある程度パソコン、ビジネスの知識がある人であれば最速3日~1週間の徹底集中学習で、知識があまりなかったり、学生で社会経験のない方でも、1~2ヶ月程度で合格ラインの600点を上回ることができるよう、学習のステップやおすすめ参考書をピックアップしています。

 

それでは、どのような内容が問われるのでしょうか。
ITパスポート試験の公式ホームページの内容を踏まえて説明しましょう。

【ITパスポート試験】iパスとは

 

この試験を一言で言うと、「社会人や高校・高専・大学生に、ITの必要最低限の知識をつけてもらいたいと、国が主導している試験」といえるでしょう。

ある種、国が主導する、TOEICのITバージョンに近いものとみてもいいかもしれません。
しかし、TOEICと違うのは、600点という合格ラインが存在することです。(他にも、3つの科目で基準点が存在しますが・・・)さらに、分野別でも、それぞれ1000点満点で計算され、300点以下の部分があると、不合格となります。なので、ITに詳しいつもりでも、意外とストラテジ・マネジメントの分野で引っかかったりするおそれもあります。

ちなみに、問題の点数については非公表ですので、どの問題が何点かというのはわかりません。

 

合格証書にも、点数が記載されることはありません。

 

加えて、試験要項によると、

 

「総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テク
ノロジ系42問で行います。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使わ
れます。」

 

という説明があります。つまり、8問は、解けても点数にならない問題なのです。

 

ITパスポート試験は落とすための試験ではないですが、ともかく採点基準が複雑なので、中分類の苦手分野の深入りは避けるとしても、「とれる問題を取る=知っていれば解ける問題を取れる」ような、知識の直前詰め込みは絶対に必要です。

もちろん、1000点満点の中で、900点なり、高い得点がとれればなおよいでしょう。ましてや、パーフェクトの1000点満点が取れれば、これはこれで非常に尊敬に値するものです。しかし、企業や学校で、高い点数で合格せよという明確な事情がない限り、必要最低限の時間で集中し、合格ライン+αの点数(650~750点)をめざし、合格後はIT系でステップアップするなり、TOEICのスコアを上げるなり、業務で学ぶ必要がある資格に振り向けるなどする方が、スキルアップ・キャリアアップの観点から見ても有意義だと思います。

どうやってITパスポート試験を学び初めて1週間(実質4日)で合格したのか

 

それでは、ITパスポート試験合格に至るまでの流れを、実際に説明していきましょう。長いですが、受験から合格までの大まかなイメージを持ってもらうために、しばらくお付き合いください。

2018年9月5日
あるときふと、IT関係の知識を改めて体系的に学び、整理したいと思いつきました。
そこで、IT関係の国家試験を調べたところ、経済産業省が管轄する「ITパスポート試験」の存在を知り、ITパスポート試験のホームページを確認しました。

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲

当たり前のことですが、試験範囲はどうなっているのか、試験時間はどのくらいか、問題は何問か、PC上での回答か、マークシートか、それとも筆記かなど、試験内容と範囲は頭に入れておかないといけません。

 

上記ページの試験内容説明からは、以下のようなことが読み取れます。

 

・問題が4択ながら100問を2時間ぶっ続けで解くという、スピードと集中力が両方
問われる試験であること(TOEICのようなスピード系の試験)

・分野がストラテジ(戦略)系、マネジメント(管理)系、テクノロジ(技術)系と
3つに分かれており、ITそのものだけではなく、ITをどうビジネスに生かすかや、
IT部門と他部門の橋渡しができるレベルの知識があるかどうかが問われる。

・大きな分類だけでも、ストラテジ系→「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」
マネジメント系→「開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメ
ント」 テクノロジ系→「基礎理論」「コンピュータシステム」「技術要素」と9
分類、中分類では23分類もあり、ともかく範囲が広い。

・実務を行う社会人や、テクノロジを主として学ぶ学生にとっては、実務経験や勉強
経験がある分、試験を有利に進められる。

 

・・・・と、説明するときりがないですが、一言で言うと、「範囲は広いが、きちんと学び、早く問題を解ければ合格ラインにたどり着ける」という試験といえましょう。

では、勉強時に話を戻しましょう。

最初、ITパスポート試験のホームページにある、実際に過去問を解く体験ができる「疑似体験ソフトウェア」をダウンロードしました。

 

【ITパスポート試験】CBT疑似体験ソフトウェア

 

(なお、過去問を見る、できれば解くというのは、すべての試験において、最初にすべき事項です。過去問を見るというのは、ゴールがどのようなものかを調べるようなものです。)

すると、「回答が瞬時に浮かぶわけではないが、問題文で聞こうとしていることはなんとなくわかる」という感触がありました。

この、「なんとなくわかる、理解できる」という感触があるかどうかが、とても大事です。(逆に言うと、問題文も回答も、「何が書いてあるのかわからない」とか「なにがわからないのかがわからない」という状態であれば、1ヶ月の時間をとって、コツコツ集中して学ぶことと、1ヶ月先の試験に申し込みを行い、まず受けてみることを強くおすすめします。)

私の場合は、とりあえず内容はなんとなくわかる、という感触は得ました。そこで、夜11時から深夜1時まで、120分を使って過去問を1回分解いてみました。

 

しかし結果は、100問解き終わったところで、うっかり「疑似体験終了」のボタンを押してしまい、結局何点取れたかはわからずじまいでした・・・。

 

パソコンを使ったCVT試験の怖さは、こういうふとした時の操作ミスです。

本試験(公式のシミュレーターでも)では、右下に赤いボタンで、「押せ!」と言わんばかりに「試験終了」の赤色ボタンがあります。

もちろん、押した後に、最後の確認画面は出てくるのですが・・・

いずれにせよ、誤動作を防いだり、操作慣れをする意味でも、公式のシミュレーター及び、後で述べる問題集のCD-ROMに入っているソフトウェアで、「PC上で」問題を解くことに慣れるのは必須といえるでしょう。

 

2018年9月6日

前日、終了ボタンを間違って押してしまったため、結果はわからなかったものの、「ある程度問題で聞かれていることの意味はわかる」という感触を得ました。

この後私がとった行動は、「次の試験はいつ受けられるのかを調べること」です。

ITパスポート試験は、パソコンで受験でき、問題もランダムに出題される形式のため、毎週のように受験ができるチャンスがあります。

調べてみると、ちょうど同じ週の土曜日に試験があることがわかり、席も空きがありました。

そこで、早速申し込みを行い(クレジット決済ができれば、試験前日の正午まで申し込みができます)、その週の土曜日、つまり3日後に試験を受けることを決めました。

 

大切なのは、このように「すぐに申し込みをしてしまう」ということです。

 

ゴールを決めないと、ダラダラと勉強してしまいます。

 

強調します。

 

受験日という締め切りがあるから、人間は動くのです。

このように、申し込みをすることで締め切りを決め、学習をスタートするのです。

 

とはいえ、残されたのは3日間。試験日を含めると、勉強に使える時間は2日間と、試験日の午前しかありません。さらに、仕事、子育てもあるため、2日間をフルに使えるわけではありません。

 

その中で、やること、やらないことを決めました。

 

やること

・参考書・問題集を迷わずに決めて買う。できれば、実試験と同じ形式で過去問を解
けるソフトウェアがあればなおよい。

・子供が起きる前の早朝か寝た後の深夜、1日の中で120分をブロックし、過去問を
通して解く

・スマホアプリで、スキマ時間に徹底的に問題を繰り返し解く

・言葉の意味を知っているだけで解ける問題が多いので、そのようなサービス問題を
確実に抑える

・家族の理解を得る

 

やらないこと

・テキストを最初から読み込む(テキストは、問題を間違えた時に参考にする)

・苦手な中分類(私の場合はシステム戦略・基礎理論・表計算)には、深入りせず、  最小限のところだけを抑える

 

上記のようなことを念頭に、実質2日半の短期決戦はスタートしました。

 

こうなると、迷っている暇はありません。まず書店へ行き、過去問を実際の試験と同じ形式で解ける参考書や問題集を探し、結果、FOM出版(富士通の関連会社です)の「よくわかるマスター ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集」を購入しました。

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他にもわかりやすい本はありますが、この書籍は、過去問題を試験と同じ形式で解け、かつ問題解答後に正解・不正解がわかり、解説がすぐ確認できるプログラムがあり、「これだ!」と思い、すぐに購入しました。(ただし、ソフトはWindowsのみ対応で、Macには対応していません)

あわせて、スキマ時間に過去問・重要問題を1問でも多く解くため、「全問解説付 ITパスポート 一問一答問題集」というスマホアプリをダウンロードし購入、スキマ時間や子供の寝かしつけ中に繰り返し解くこととしました。

加えて、車移動や徒歩、家事で手は空かないけど耳があいているというときは、youtube上にあるITパスポート試験(さまざまな種類があるので、好みでかまいません)の講義を音声だけ聴きながら過ごしました。

 

なお、時間的にすべてを聞くのは無理ですので、苦手な分野から優先して聞くこと、1.5倍速で、「わからなくても頭の中になんとなくあたりをつけられればいい」という気持ちで、あくまで学習の補足として聞くことをおすすめします。

 

ともかく短期決戦の時は、

 

・成果につながること(→問題を解く)だけに集中する

・わからない用語は索引で調べ、難しい部分についてはあまりふかいりしない。

これに尽きます。

 

具体的な優先度で行くと、

 

PCで過去問全体を解く>スマホで一問一答を解く>予想問題を解く>テキストを読む・youtube上の無料講義を聴く

 

と言えましょう。

 

もちろん、できるだけ時間を得られるよう、家族の理解、協力も不可欠です。

 

やはり、本試験でパソコンに2時間集中して解くというのは、想像以上に大変です。

マークシート式の試験とは違った感覚があり、正直紙よりも解きにくいです。

集中慣れのためにも、1日120分を確保し、試験1回分の過去問を解くことがとても大切です。

 

参考書・問題集・一問一答を購入したら、後はもう迷っている暇はありません。

 

ITパスポート試験のCD-ROMをPCにセットアップし、解答後に正否がわかり、解説が出てくる設定にして、1年分の過去問を、120分で解答・説明を読むこと、やむをえない用事で中断する場合は、一時停止ボタンを押すなどし、ともかく過去問主体で勉強をスタートしました。
過去問は6日、7日で3回分解き、70%から85%まで正答率を上げました。

 

2018年9月7日

 

試験前日も、ともかく過去問とスキマ時間の一問一答に大きく時間を割きました。
ただし、一つだけ気をつけたのは、徹夜はしないということ。

 

きちんと6~7時間は睡眠を取るようにしました。

 

というのは、PC上の試験だと、前にも言及したちょっとした操作ミス、これが怖いのです。

万一睡眠不足で、集中力を欠いた状態で試験に臨むと、想定外の操作をしてしまう可能性があります。また、引っかけ問題もあるため、きちんと読んでいればとれる問題をうっかりで落としてしまう、これほどもったいないことはありません。

 

なので、睡眠時間の確保と、試験を受ける上でのムダ(ゲーム・SNS・テレビ・20歳以上の場合はアルコール)をできるだけ排除して、あらゆる時間を勉強に使う気持ちで臨んでください。

 

そして必ず、前日に試験会場に行く荷物の準備をしておいてください。

また、要項や試験会場なども再確認。余裕を持って試験会場に到着できるようにしてください。なお、試験の説明が開始20分前に行われるため、試験開始の30分から1時間前に余裕を持って到着。バス、電車の遅れがあっても対応できるよう、1~2時間前に出られればベターです。

2018年9月8日

いよいよ試験日です。この日に気をつけたことは以下の通りです。

 

・最後に運転免許証など写真入りの身分証明書・受験票・会場の地図がカバンに入っ
ているか確認

・1時間以上余裕を持って出発する

・昼食は眠くならないよう、軽めにとる

・試験前30分は勉強できないものと思い、それまでに最後の総復習なり、一問一答の
解き直しを行う

・試験には120分フルに時間を使って臨む

 

そして、試験開始後は、下記の点に気をつけて解きました。

 

・計算問題(すぐわかるもの以外)は後回し

・迷う問題も後回し

・もう一度確認したい問題にチェックを入れる機能があるので、チェックをつけて
おき、後で確認

・ともかく問題量が100問と多いので、わからなければ飛ばして、まず最後までた
どり着くなり、得意な分野の問題から始める

 

そして120分問題を解き終わり、画面に出てきたのは、

 

合格

の二文字とそれぞれの点数。

 

私の場合は、ストラテジ系745点、マネジメント系660点、テクノロジ系555点で総合670点。なので、点数自体は、「合格点+α」というラインでしたが、4日間の突貫工事としては、合格ラインに達しただけ充分かなと感じます。

 

ちなみに、3科目の点数を足して3で割っても、653点となるため、問題の内容や問題数、難易度、合格ラインの調整など、様々な面で調整が行われているようで、単純に6割解けたからOK、となるわけではなさそうです。

 

また、同じ時間に受けていても、問題は異なりますので、試験後に「どんな問題がでた?」という話になると、意外と問題が異なることも多いようです。

 

ちなみに、自宅へ帰りPC上にログインすると、すでに結果がオンライン上から確認できるようになっていました。

 

そして、合格証書が簡易書留で無事到着。

 

封筒には、合格証書とITパスポート試験のロゴの使用許諾、情報セキュリティマネジメント試験のパンフレットが入っておりました。

 

今後アクセス数や反響でニーズがあれば、勉強法なども追記してみたいと思います。

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